ツイートが3億円超で販売されたり、デジタルアートが75億円で落札されたりと2021年に一気に耳にする機会が多くなった「NFT」というキーワード。
SKE48などもNFTでのトレーディングカードの販売を開始するなど、いまさら聞けない「NFT」について解説していきます。
NFTとは?
NFTは「Non Fungible Token」(非代替性トークン)を指します。
一種の暗号通貨であり、ブロックチェーンによって所有権を証明することができ、デジタルアート、ビデオクリップ、gif画像など、あらゆるデジタル作品をNFT化することが可能で、非代替性≡代わるものが無い(唯一無二の価値を持つ) という特徴があります。
逆に代替性があるものにはどんなものがあるかというと…
ATMで10万円を預けて別のATMで10万円をおろしても、お札自体は違うものになりますがその価値はまったく同じです。
1万円は1万円、どこでもお札としてどこでも同じように使用することができますよね。
これが理解できればビットコインやイーサリアムも同様に代替性があることが分かると思います。
今日買ったビットコインも昨日買ったビットコインも金額が同じなら見分けがつくものではありませんよね?
代替性がないものとは
上記の例とは逆に代替性がないものにはどんなものがあるのかというと…
- 卒業証書や免許証などの証明書類
- 申込者名・開催日時などが入ったコンサートチケット
1万円は「今日財布忘れたから貸しといて」ということが出来ますが免許証ではそうはいきません。
上記の例の様に、この世に一つのものとして代えが効かない唯一無二のものとして証明できるという部分がNFTの強みと言えます。
なぜ突然NFTが話題になったのか
「宇宙人の画像が8億円以上もの価格で落札された」
「レブロンジェームズのダンクシュートの動画が2000万円超で落札」
上記のようなニュースが大手ニュースサイトで配信されるとCryptoPunksやNBA Top Shotといったサービス名と同時にNFTの認知度が急激に上昇しました。
ビットコイン価格は2017年のバブル期に200万円超の価格を記録し、その後バブルがはじけ2019年には30万円台まで下落しましたが、2020年末より価格を上げ始め2021年4月現在では1BCTあたり650万円以上の価格で推移しています。
約20BTCを保有していれば、日本円で1億以上の価値に成長しており数年前から購入し保有していた方は大きな資産を手に入れていることになります。
そのため、ビットコインの価格上昇によって世界中で急激な金余りが起き、このような状況に対して、新しい投資先として注目を集めています。
現在はコレクター需要が一番高い
急に話題になったNFTですが、現時点ではコレクターアイテムとしての需要が最も高いという状態です。
just setting up my twttr
— jack (@jack) March 21, 2006
言うまでもなくこのツイートの価値は「世界で一番最初につぶやかれた」という事です。
ですが、Twitterにログインして検索すれば誰でも閲覧できるこのツイートにこれだけの値段が付いたのは誰でも見れるけど所有者は一人しかいないという価値があったからです。
その他のデジタルアートも誰もがネット上で無料で閲覧できるものであることに変わりはありませんが、コレクター文化が所有者としてのステータスを表現し続ける限りNFTというカテゴリーの勢いは持続するはずです。
さらにデジタルデータの為、時が経っても劣化するという概念がなく、OpenSeaなどの二次流通市場で作品を売買できるので投資対象としても魅力的なのも勢いを加速させている一つの要因です。
現状はバブルだが有効活用に期待
今は認知度が急激に上がり、本当に価値のあるものだけなくガラクタでも体裁を整えていればそこそこの値段で売れてしまうバブル的な状況です。
会員権や不動産の所有権などをNFT化することによって、権利の管理・移転の手続きが大幅に簡略できるのでこのテクノロジーが生活レベルでどんどん浸透・有効活用されていくことに期待したいです。